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2021年7月 3日 (土曜日)

家屋の倒壊・・・どの保険で補償される?

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大阪阪市西成区で住宅が相次いで
のり面の下に崩れ落ちた事故・・・。

もし、所有する物件がこのような事故に
巻き込まれた場合、火災保険で対応できるのでしょうか?

崩れ落ちた崖の下付近では、高齢者施設の建設工事が
行われていたということです。


仮に、

①工事が原因と証明された場合
工事業者の請負賠償にて補償
(どんな工事内容をしていたかにもよります)


Zibannhoukai


②石垣の経年劣化による地盤沈下が原因
火災保険でも対象外(あくまでも工事は外的要因と判断)


ちなみに①の場合でも、ちょっと説明が難しいのですが・・・
免責事項(対象とはならない)があります。


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地震が原因での

・家の傾き
・液状化による地盤地下

であれば地震保険から支払われますし、
大雨時の土砂崩れであれば、
火災保険の「水災補償」より支払われます。


いくら保険をかけていても、

・どのような場所(ロケーション)
・どういった環境下(天気や気温、周りの状況、物件の状態)

で起きてしまった事故なのか・・・
これらを総合的に分析して判断されるでしょう。

今回の事故については、工事業者がどこまで
「注意を怠らずに工事を行っていたか」の過失度が
争点になると思われます。


※今回の記事は【不動産投資と火災保険 公式Blog】にて
  大きな反響でしたので、こちらにも記載させていただきました。

 

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